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 そして次に考えたのは水戸駅でのゴミ拾いボランティアです。
市内で人が集まる場所といえば水戸駅です。
茨城県の県庁所在地という事で1日に15万人もの人が利用します。
そんな都市の中心的地で何か出来れば・・・・・。安易にそう思っていました。

新聞、ニュースでも「駅での忘れ物は傘が一番多い。」なんて取り上げられている位だから傘以上にゴミは山ほどあるはず・・・・。

私のサクセスストーリーはどんどん膨らみます。

また駅に行った時には実際に青い作業着を着て掃除の仕事をしている人を見たこともあったので、
これならいける!!と当然のように考えていました。

そしていざ掃除をするとなると「かってにゴミを拾うわけにも行かないだろうし、もしかしたら許可がいるかもしれない。一度、掃除をしたいと伝えるべきだよなぁ・・・・。」と思いました。
そう思ったはいいものの、まずどこに連絡したら良いのか判らずに・・・・とりあえず駅長室に行く事にしました。

実際に水戸駅にいくと改札口の脇に「駅長室」の表示を見つけました。
ただ、そこには駅員専用の入口なので、部外者の私が入るのにはかなりの勇気がいります。

扉は見つけても、中に入る勇気はでてきません・・・・。

当時の私には「良い事をしたいんです!」と自信をもって駅長室に乗り込んでいく勇気も無く・・・・自分自身に言い訳をしながらも駅長室前を何度も何度も行ったり来たりしてしまいました。

そしてグルグル、グルグルと駅構内をさまよって30分も経った頃
ついに全勇気を振り絞り・・・・鉛のような扉に手をかけます。


グッと力をこめて扉から中に入ると・・・・・そこには薄暗い通路が長く伸びいました。
そして、その先にかすかな光が漏れているのが見えます。
とりあえず、光の漏れる部屋を目指して震える足で1歩、また1歩と踏み出しました。

そして、奥の部屋につくと制服を着た偉そうな一人のおじさんが座っているのが見えます。

そこで私は 何度も何度も繰り返しシミュレーションした言葉を、声の震えを隠すように伝えます。
「あっ・・・あのう、私、常磐大学の学生でして細田と申します・・・・。この度水戸駅の清掃ボランティアをさせてもらいたいと思いまして駅長さんにご挨拶に伺いました。」

心臓は・・・・バクバクです。(汗)

そこにいたおじさんは駅長ではなかったようでしたが、仕事の手を止めてとりあえず話を聞いてくれました。

そして自分の気持ちを精一杯伝えると深くうなずいて

「わかりました。それではこちらからご連絡させていただきますね。」

という言葉を返してくれました。

それを聞いた瞬間、“やったーーーー!”とやり遂げた感で一杯でした。


・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰りの足取りは羽が生えたように軽やかでした。

しかし、待っても待っても・・・・連絡は全然来ませんでした。
1週間待っても連絡が来なかったので、再度勇気を出して、駅長室に向かいます。
改札横の重い扉に手をかけ、見覚えのある薄暗い通路を抜け、奥の部屋に足を踏み入れます。

そこには女性の方が忙しそうに仕事をしていまた。

「あの、私、常磐大学の細田と申しますが水戸駅で清掃ボランティアをしたいの・・・ですが。」
1週間分の溜めていた熱意を一生懸命伝えます。

ただ、その女性も「担当者に伝えておくので・・・。」とまた後日連絡するとの答え。

そして・・・・もらえるはずの連絡はやっぱりありませんでした。

「こっちがボランティアで清掃をやるって言っているのに何でやらせてもらえないんだ・・・・・。」

悔しくて、どうしてよいのか判らなくなりついに父に相談しました。

・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

父「ほー駅長室に行って話してきたのに連絡がない。うんうん。」

私「こっちがボランティアで清掃やるって言っているのに、清掃さえやらせてもらえないよ。連絡来ないし・・・・。これは辞めろって事なのかな・・・。」

父「うーん・・・・。諦めてはダメだよ。今まで前例がない事は時間がかかるし、それを阻む壁は多いものだよ。でも自分の信念を曲げずにやり続けてみなよ。その思いは絶対に通じるから・・・・。」

私「・・・・。」

私はその言葉を信じて再再度、駅長室に行く事にしました。

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